いよいよ4月から、新しい年度がスタートしました。
現在、新型コロナウイルスの勢いが止まらないこともあり、在宅勤務を奨励している企業も増えています。
これを機に、今後の日本の勤務体系は大きく変わっていくかもしれません。
現在推奨されているような在宅勤務を継続するためには、仕事に関係する社員や取引先の人たちが互いに不自由なく情報を交信できる環境を整えることが必須になります。
自宅にパソコンがあって、インターネットにつながっていれば、在宅勤務を始めるための環境を整えることは難しくはないかもしれませんが、やはりセキュリティが気になります。
また、在宅勤務日と出勤日が不定期な場合などには、セキュリティがしっかりとした情報を送受信でき、効率良く仕事を進められる「インターネットFAX」がおすすめです。
この「インターネットFAX」ですが、サービスによっては、無料トライアルを申し込めるものもありますので、これを機に試してみるのはいかがでしょうか。
そこで今回は、無料トライアルを利用できるインターネットFAXサービスについてご紹介します。
目次
インターネットFAXサービスとは?
「インターネットFAX」とは、インターネット回線を利用するFAXのことです。
従来のような電話回線を使用せず、専用の受信機がなくてもインターネットで手軽に送受信ができます。
これまで、オフィスでFAXを送受信するときは、プリンターやコピー機との複合機を介することが一般的でしたが、「インターネットFAX」は、専用受信機を購入したり、リースしたりする必要がないという特徴があります。
また、従来の送受信用の複合機では外部から受信する度に印字されていましたが、「インターネットFAX」は必要なものだけをプリンターで印刷すればよいので、ペーパーレス化にもつながるというメリットもあります。
サービスを選ぶ際にチェックしておくべきポイント
インターネットFAXを導入してから「やっぱり違うインターネットFAXにすればよかった!」と後悔したくありませんよね。
インターネットFAXには、無料のトライアル期間があるサービスや、既存のFAX番号をそのまま利用できるサービスなど様々な特徴を持ったサービスがあります。
数多くのインターネットFAXのサービスの中から、自社に合うサービスを選ぶ際に、チェックしておくべきポイントを見ていきましょう。
無料トライアルがあるか?
インターネットFAXのサービスの中には、無料でトライアルできる期間を設けているものがあります。
導入を検討したい際や、実際の使い勝手を確認したい場合には、無料でサービスを使用できるトライアルサービスを申し込んでみましょう。
本格的に導入する前に、複数のサービスを比較したり、使用頻度を検証したり、じっくり検討することができますね。
ここで注意をしておきたいのが、全てのインターネットFAXサービスで無料でトライアルができるわけではない、という点です。
サービスを利用する前に、候補のサービスに無料のトライアル期間があるかどうか、しっかりと確認が必要です。
使えるFAX番号は?
従来のFAXからインターネットFAXに移行する場合、既存のFAX番号をそのまま利用できる番号移転(固定電話番号ポータビリティ)のサービスを行っているものもあります。
既存の番号をそのまま利用できれば、取引先に新しい番号を伝えたり、名刺の情報を変更したりする手間が省けます。
後ほどご紹介する「03FAX」は、この番号移転に対応しています。ただし、移転できる番号には一定の条件がありますので、ご注意ください。
番号移転サービスに対応していない場合は、新しく020や050から始まるFAX番号を取得する必要があります。
番号移転に対応していないサービスで、既存の電話番号を使いたい場合は、電話転送サービスと組み合わせての導入がおすすめです。
電話転送サービスであれば、既存のFAX番号を変更する必要がなく、既存のFAX番号に届いたFAXを、自動でインターネットFAX宛に転送してくれます。
ちなみに、電話転送にはNTTの「ボイスワープ」というサービスを利用する必要があり、これには月額500円かかります。
また、転送元の番号から転送先のインターネットFAXの番号への通信量も負担する必要がありますので、その点もご注意ください。
初期費用・月額費用・送受信費用
インターネットFAXには、「初期費用」「月額費用」「送受信費用」がかかります。
各社サービスによって料金体系が変わってくるので、利用する際に何を重視するかがサービス選びのポイントとなります。
導入するにあたって、どのサービスがお得に利用できるかをチェックしておくとよいでしょう。
初期費用は、無料のものから5,000円ほどと、サービスによってやや幅があります。
月額費用については、1,000円前後のインターネットFAXが多く、あまりサービスによる差は大きくありません。
この他に、送受信のための費用が各社のサービスによって異なります。
受信料金が無料のサービスもあれば、月に150枚まで無料など受信量に制限があるパターンがあります。
送信料金は、1枚8円から15円くらいかかるものもあれば、月に150枚まで送信無料というお得なサービスもあります。
月にどのくらいFAXの送受信をするかが決め手になりますね。
「複数人での利用」「受信FAXの自動振り分け」など便利な機能
インターネットFAXには様々な機能がありますが、企業で使う場合は複数人でFAXの送信や受信データの閲覧が行えるものが便利です。
複数アカウントを作成して事前に振り分け設定しておくと、受信したFAXを自動で振り分けてくれるといった機能もあります。
取引先から大量に届くFAXを振り分ける作業も省くことができ、大事な書類を見逃すこともなくなりますね。
営業所や従業員が多い会社では、こういった便利な機能をぜひ利用したいものです。
無料トライアルで確認しておくべきポイントとは?
このように便利な「インターネットFAX」ですが、どれほど便利なのかを体感するために、無料トイアルを試してみるのも一案です。
そこで、「インターネットFAX」の無料トライアルを利用する際に、確認しておくべきポイントについて説明しましょう。
送信の手軽さ(専用アプリやwebサイトから送信する際の手軽さ・画面の見やすさなど)
「インターネットFAX」は、インターネット回線さえあれば、気軽に携帯電話やパソコンで互いに送受信できます。
ですから、無料トライアルを利用する際には、専用のアプリやウェブサイトから送受信できるという手軽さを実際に体験してみましょう。
また、「インターネットFAX」は、印字されたFAXのように受信した文字がつぶれるということがなく、画面が見やすいという点も、無料トライアル中に確認しておくとよいと思います。
受信データの閲覧しやすさ・探しやすさ
次に、「インターネットFAX」の無料トライアルを利用する際には、受信データが閲覧しやすく、探しやすいことも確認しておきましょう。
従来は、紙ベースで受信した情報は、ファイルで管理することが一般的でした。
しかし、この「インターネットFAX」を導入すれば、受信した情報をデジタルデータで管理できます。
「数ヶ月前に受信した資料を見たい」という場合も、デジタルで管理されたデータを探せばよいだけなので、非常に探しやすいというメリットもあります。
なお、無料トライアルは、利用期間が限られていますので、期間中に受信した情報を過去にさかのぼって閲覧したり、探したりしてみましょう。
「手書き機能」など便利な機能
「インターネットFAX」のなかには、「手書き機能」がついているサービスもあります。
これも、無料トライアルのうちに、ぜひ確認しておきたい機能のひとつです。
「手書き機能」は、受信した内容に何らかの情報を書き足したい時に使用できて、とても便利です。
この「手書き機能」は、「インターネットFAX」ならではのもので、プリントアウトされた用紙に情報を書き足すのではなく、データ上で情報を書き込むことができます。
パソコンかスマートフォンであるかを問わず、受信したデータにそのまま書き足して送信できます。
日付や署名などを入れたり、即答できるものについては、その場で手書き機能で加筆して返信すれば、すぐに仕事が1つ片づきます。
なお、この機能は「インターネットFAX」のサービスによっては付いていないこともありますので、無料トライアルを利用する際に、機能の有無を確認しておくとよいでしょう。
送信するデータの品質
最後に、無料トライアルの期間中に確認すべきこととして、「インターネットFAX」で送信する際のデータの品質があります。
従来のFAXとどの程度、品質が異なるかということは、必ず確認しておきましょう。
特に、スマートフォンのカメラで撮影した画像を送信する場合には、手ぶれが生ずる可能性があります。
そこで、「インターネットFAX」を利用する際、その撮影された画像データが受信時に読みやすく補正されるかどうかをチェックすることをおすすめします。
画像データは何でもよいので、無料トライアルの期間中に、スマートフォンで撮影した画像データを「インターネットFAX」で送信し、ご自身の目でデータの品質を確認しておきましょう。
無料トライアルを提供しているインターネットFAXサービス
さて、ここで「インターネットFAX」を試してみたいという方のために、無料トライアルを実施しているサービスをご紹介します。
無料トライアルを利用できるインターネットFAXサービスは、主に下記の3つです。
1)03FAX
2)eFAX
3)jFax
そこで、この3つの「インターネットFAX」サービスに、それぞれどんな特徴があるのか、くわしく説明します。
【03FAX】最大30日間無料で試せる
「03FAX」は、最大30日間無料トライアルを利用できるインターネットFAXサービスです。
この「03FAX」は、無料トライアルの際に「0円スタートプラン」で申し込むと、申し込んだ月の25日まで無料でインターネットFAXを利用できます(25日以降に申し込んだ場合は次月の25日まで)。
ですから、30日間、無料トライアルを利用したい場合には、その月の26日に「0円スタートプラン」を申し込む必要がありますので注意しましょう。
03FAXの特徴
「03FAX」は、スマートフォンアプリまたはPCの場合ばブラウザから利用できます。
全国主要44都市の市外局番を利用することが可能で、条件に合致していれば既存のFAX番号をそのまま利用した転送設定を行うことも可能です。
費用面では、初期費用は5,000円で、月額費用は1,280円、年払いの場合には、初期費用が割引になります。
FAXの送信料金は、30秒ごとに20円で、費用計算の目安としては、A4サイズの文書であれば、1枚あたり40円~80円程度です。
なお、「03FAX」では、月額1,000円の送信料定額オプション「使い放題500」に申し込むと、月500枚まで送信無料にすることができます。
つまり、月額料金の1,280円と、「使い放題500」のサービス料金1,000円の合計2,280円で、最多で500枚まで送信できます。毎月大量のFAXを送信する必要がある方にとっては、他のインターネットFAXよりお得なサービスと言えます。
ちなみに、FAX受信料金は0円で、FAXの利用開始時期は、受信は申込日から可能で、送信は申込日から2~3日後になります。
無料トライアルの注意点
この「03FAX」の無料トライアルを申し込んだ場合には、下記の3つの注意点があります。
1)無料トライアルの期間中は、「03FAX」についている各種オプション機能は利用できません。
2)「03FAX」の各サービスは、申込者とその家族および従業員以外は、利用できません。
3)無料トライアル期間中は、受信は無料で、送信は1日1回まで可能です。
したがって、「03FAX」を申し込む場合には、無料トライアル中に利用できるサービスに制限があることを念頭に置いて検討しましょう。
【eFax】申込後30日間は無料
つぎに、「eFAX」を紹介しましょう。
こちらも、最大30日間の無料トライアルが利用可能です。既に国内利用者数は、50,000件を突破しているという実績のある大手企業です。
この「eFAX」は、世界中で、ビジネスマンなどが幅広く利用しているインターネットFAXで、無料トライアル期間中は、本契約した場合と全く同じサービスを利用できます。
もちろん、無料トライアル期間終了前に解約すれば、費用は一切かかりません。
eFaxの特徴
「eFAX」は、全国47都道府県の市外局番を選べるという点がサービスの大きな特徴です。
また、「eFAX」は、パソコンでの利用はもちろん、スマートフォンやガラケーなどの携帯電話からも送受信できます。
スマートフォンの場合には、iPhoneやアンドロイド用の専用アプリもあります。
さらに、送受信する際のファイル形式は、PDFやワード、エクセル、パワーポイントはもちろん、画像データもjpg、pngなど幅広く、書類データや写真の保存形式をあまり気にせず送受信できることも特徴です。
このほか、機能面では、留守番電話や手書き機能があり、クラウドとも連携しており、スマートフォンの電話帳との連携や着信拒否の設定、番号の移転や音声通話サービスへの切り替えもできます。
費用面では、月1,500円の月払いプランと、月1,000円の年払いプランがあり、月に150枚までは送信が無料で、受信は枚数を問わず無料です。
無料トライアルの注意点
この「eFAX」の無料トライアルを申し込む際の注意点は、期間についてです。
30日間は無料ですが、31日目からは自動的に本契約に移行し、無料トライアルを申し込んだ際に選択した有料プランの料金が課金されるシステムになっています。
つまり、31日目には、月払いプランだったら、1ヶ月分の1,500円が、年払いプランの場合には1年分の12,000円がかかりますので、注意が必要です。
もし、継続しないとの結論に至った場合には、必ず30日以内に解約手続を取るようにしましょう。
【jFax】申込後30日間は無料
続いては「jFax」をご紹介します。
このサービスも、申込後30日間の無料トライアルがあり、東京03と全国共通の「050」の市外局番を使用でき、本契約と同じサービスを利用することができます。
「jFAX」は、パソコンとスマートフォンのどちらからも申し込むことができ、ログインIDとPINコードが発行された直後からすぐに利用できます。
従来のFAXと同様に、「jFAX」の番号にダイヤルするだけでFAXを送信できることに加えて、1つの「jFax」番号につき、最大で5つのメールアドレスでFAXを送受信できるインターネットFAXです。
jFaxの特徴
FAX受信する際はメールでPDFデータが届く形になっているため、手軽に扱えるのが特徴です。一方、送信する際には、PDFやワードなどのデータファイルをそのまま添付送信できます。
支払いはクレジットカードのみに対応しており、登録料は1,000円で、月払いプランの場合は、月ごとに990円(税別)です。
また、年払いプランは、11,800円(税別)のお手頃価格で、受信は100ページ、送信は50ページまで追加料金なしで利用できます。
ちなみに、受信する際の101ページ目以降は、60秒ごとに1ページとして、1ページごとに10円が加算されます。
送信する際は、51ページ目以降は、国内に送信する場合には1ページごとに10円、海外に送信する場合には60秒ごとに1ページ10円が加算されます。
費用を考慮すると、月ごとの受信を100ページ以内、送信を50ページ以内で済ませられる場合には、この「jFAX」がおすすめです。
なお、FAX用紙は、A4、A3、A5などのさまざまのサイズに対応していますが、送受信する際は、全ての文書がA4に変換されます。
無料トライアルの注意点
「jFax」の無料トライアルは、30日間の無料トライアルが適用された後、31日目から自動的に有料プランが開始されます。
また、無料トライアルの期間中であっても、超過分については、クレジットカードで支払う際に、1,000円~の預託金から利用分が消化されますので注意が必要です。
【Pamfax】3枚まで送信が無料
最後にご紹介するのは「Pamfax」です。
Pamfaxに登録すると「3枚まで無料」で送信できるトライアルが利用できます。
完全無料なので、導入前に使い勝手を確認するのにちょうどいいですね。
無料トライアルの3枚分を使い切ったあとは送信費用がかかりますが、Pamfaxは月額費用がかからず、送信料金のみのオンデマンド利用が可能です。
オンデマンドで試してから、利用の継続を検討してみてもいいですね。
Pamfaxの特徴
PamfaxはPamconsult GmbHというドイツの会社が運営しています。
ミュンヘンの近くを拠点としミンクス(ベラルーシ)に支店を持つ、私有のカスタムソフトウェア開発およびソフトウェアアウトソーシング企業です。
世界中の幅広い市場セグメントと地域向けのソリューションの開発を専門としています。
上記の説明から分かる通り、海外のサービスのため、Webサイトも英語なので英語に抵抗がある方はわかりにくいかもしれません。
Windows、MAC OS X、Android、iPhone/ iPadのデバイスで利用できます。
Pamfaxには3つのプランがあります。
【オンデマンド】
月額費用がかからず登録すれば利用できます。
受信ができず、1枚11円から送信することができます。
送信のみ利用する人向けですね。
【ベーシックプラン】
月額費用503円で利用できます。
無制限に受信することができ、送信の際は1枚<11円>になります。
送信よりも受信をメインに利用する人は「ベーシックプラン」がおすすめです。
【プロフェッショナルプラン】
月額費用758円で利用できます。
受信は無制限にでき、送信は1枚8円と「ベーシックプラン」よりも安く送信できます。
月に20枚まで無料で送信できます。
大量に送受信する場合は「プロフェッショナルプラン」がおすすめです。
使用頻度に合わせて3つのプランから選ぶことができるのはいいですね。
無料送信の注意点
無料送信が3枚までと少ないため、その枚数内で使い勝手について確認しなければなりません。この点はご紹介した他サービスと比べて、やや不便と言えるでしょう。
ちなみに、海外に送信すると1枚あたりの送信料金が高くなるため、無料トライアルの3枚分の送信料金を超えてしまうので注意が必要です。
また、無料トライアルは送信のみの利用のため、受信も利用したい場合は有料プランの申し込みが必要です。
まとめ
いかがでしたか。外出先からどこにいても送受信でき、紙ベースでファイルしていたデータをデジタルで管理できたり、手書き機能で受信した情報を加工して送信できるなど、「インターネットFAX」には便利な機能が数多く搭載されています。
導入する前に、自分にとって「インターネットFAX」はどんなメリットがあるのかを知りたいという方は、無料トライアルを利用すると安心です。
全ての「インターネットFAX」に無料トライアルがないのは残念なことですが、今回ご紹介した3つの「インターネットFAX」からニーズに合ったものを無料トライアルで試して、今後の導入を検討されてはいかがでしょうか。
なお、無料トライアルを申し込む際の注意点は、各サービスごとに異なりますので、申込時にしっかりと確認しておきましょう。