「自宅やオフィスにはFAXがない、でも急にFAXを送信しないといけない用事ができてしまった」、そういった時などに便利なのが「コンビニFAX」ですね。
自宅などにFAXを設置しておかなくても、近くにコンビニがあればFAXが送れますので非常に便利です。
臨時的な利用の他にも、「FAXを度々利用するが、自宅やオフィスに導入・設置するのは大変なので、コンビニFAXでなんとか済ませている」「何か必要があったときはコンビニFAXを利用しようと思っている」など様々なケースがあるかと思います。
今回は、このような「コンビニFAXにニーズがある方」を対象に、コンビニ各社の料金比較や利用方法、またコンビニFAX以外で安く便利にFAX送信できる方法をご紹介します。
目次
コンビニFAXとは
コンビニFAXとは、コンビニに設置されているマルチコピー機などを利用したFAXサービスです。
自宅やオフィスでFAXを利用するには、FAX用電話回線の契約、導入設置工事、専用機器の購入、そして通信費などの維持費など、大きな労力とコストを必要とします。
そういったコストなどをかけずに、必要な時だけコンビニからFAX送信ができるという利便性からニーズが高く、大手コンビニを始めとした多くのコンビニで導入されています。
コンビニFAXの料金相場は?
実際にコンビニFAXを利用した場合の料金はどの程度必要になるのでしょうか。
主要コンビニ6社の送信料金を比較
コンビニFAXの相場はわかりましたね。
では、次にコンビニFAXの送信料金に絞って、主要コンビニの料金を比べてみましょう。
比較するのは「セブンイレブン」「ファミリーマート」「ローソン」「ミニストップ」「デイリーヤマザキ」「ポプラ」の主要なコンビニ6社です。
比較、と言ったものの、実はこの6社のコンビニFAXの送信料金は、全て1枚50円〜という同じ料金設定になっています
各社の送信料金は同じなので、どのコンビニを使ってもFAX送信の料金に変わりはありません。
ただし、コンビニによっては海外への送信可否や、海外へ送る場合は料金が変わるなどの違いがありますので、海外へ送る機会があるという方はご注意ください。
送信のみならインターネットFAXも便利!
ところで、「インターネットFAX」はご存知でしょうか。
インターネット回線を利用しスマホやPCから利用できるため、コンビニFAXと同じようにFAX専用機器や電話回線が不要で、たまに送信だけ行いたいといった場合でも利用しやすいFAXサービスです。
まずはコンビニFAXについて詳しくご紹介した上で、コンビニFAXとの共通点と違なる点も含めて後ほどご紹介していきます。
コンビニFAXの利用方法
コンビニFAXは、通常のFAXを送る感覚で簡単に利用することができます。
具体的な手順を見ていきましょう。
準備するもの
FAX送信する書類と併せて、相手先のFAX番号を忘れずに控えて持参しましょう。
また、コンビニFAXでは基本的にマルチコピー機を利用しますので、送信に必要な分のお金を500円玉~10円玉の小銭で用意しておく必要があります(セブン-イレブンでは、電子マネー「nanaco」が利用できます)。
FAX送信の方法
基本的に、マルチコピー機の画面で案内される通りに進めるだけなので、初めてコンビニFAXを利用するという方でも問題なく操作できるでしょう。
実際の送信手順は以下の通りです。
1. マルチコピー機で「ファクス」などのボタンを選択します。
2. 画面の指示に従って、宛先のFAX番号を入力します。
コンビニFAXの種類によっては、画質、サイズその他の選択ができる場合もあります。
3. 送信する原稿を読み取り台にセットし、読み取りボタンを押します。
正しい方向になるよう注意しましょう。連続して複数枚送信する場合は1枚ずつ続けて読み取りを行っていきます。
4. 必要な料金を投入口に入れたら、最後に送信先の番号を再確認の上、送信スタートボタンを押します。
5. 送信結果を確認します。
6. 必要に応じて送信結果表、領収証などを出力し、受け取ります。
完了したら通常のFAXと同様に、相手先への受信状況確認の連絡を別途行いましょう。
コンビニでFAXを受信できる?
コンビニFAXでFAXを送信できることはわかりましたが、受信をしたい場合はどうでしょうか。
外出先で、顧客からのFAXを受信したいときや、退勤後にFAXを受信する場合、最近であれば在宅勤務時に、FAXを受信する必要がある、などオフィス以外でFAXを受信するシーンも多いかもしれません。
自宅にFAX機器がない場合は、FAXを確認するためだけにオフィスまで出社しなければなりません。
そんなとき、コンビニFAXで送信だけでなく受信もできれば、もっと便利になりますよね。
オフィスまで出社することなく、自宅近くのコンビニで確認することができます。
では、果たしてコンビニでFAXの受信はできるのでしょうか。
ここからはコンビニFAXでの「受信」についてご説明していきましょう。
コンビニでFAX受信ができる「クロネコFAX」
コンビニFAXでFAXの受信ができるかどうかは、各社のサービスによって違いがあります。
セブンイレブンのコンビニFAXは送信はできますが、受信はできません。
一方、以下のコンビニでは「クロネコFAX」というサービスを利用することで、コンビニでもFAXを受信できるようになります。
対応コンビニ:
コミュニティストア
デイリーヤマザキ
ファミリーマート
ポプラ
ミニストップ
ローソン
さっそく、この受信について利用方法をチェックしてみましょう。
クロネコFAXを使ったFAX受信方法
コンビニでFAXを受信する場合は、「クロネコFAX」に保存されたFAXデータをマルチコピー機で受け取るという仕組みです。
この受信機能ですが、利用する場合は送信者の方の協力が必要です。下記に詳しくまとめていますが、送信者の方が特定のFAX番号に対してFAXを送らなければ、受信者がコンビニで受信することはできません。
そのため、この「クロネコFAX」は、「さきほど会社宛に届いたFAXがコンビニでも見られる」といったことができるサービスではない点にご注意ください。
【FAXの受信方法の手順】
送信者側:
1.FAXをクロネコFAXセンター宛に送る(FAX番号:0570-05-1000)
2.送信に使ったFAX機に対して、「文書番号通知レポート」が届くため、そちらに記載された10桁の数字を控えておく
3.10桁の数字を、受信者側に伝える
受信者側:
1.マルチコピー機のタッチパネルで「クロネコサービス」を選択し、「クロネコFAXから受け取る」を押す
2.コインベンダーに料金を投入し、「文書番号通知レポート」の10桁の数字を入力する
3.タッチパネルに表示された受信枚数と料金を確認し、投入料金が不足している場合は料金を追加する
4.FAXの受信がスタートする
注意が必要なのは、「文書番号通知レポート」の10桁の数字を控えておいて貰う必要がある点です。
この数字が分らなければ、「クロネコFAX」を使ってFAXを受信することができません。
クロネコFAXの送受信料金
コンビニFAXで利用できる便利な「クロネコFAX」ですが、送受信料金について確認してみましょう。
クロネコFAXの送受信料金:
送信料金 1枚50円
受信料金 1枚50円
上記のとおり、クロネコFAXの「送受信料金」も、他のコンビニFAXの料金と変わらず1枚50円という料金設定になっています。
コンビニFAXと比べても料金の差がないので、より便利な方を使いたいですね。
コンビニFAXのメリット・デメリット
このように、必要な時に簡単な操作で利用できる非常に便利なコンビニFAXですが、一方でデメリットとなる部分もあります。
ここで改めて、コンビニFAXのメリット・デメリットについてまとめてみましょう。
メリット
導入設備費、維持費が不要
まず冒頭で説明したように、通常自宅やオフィスでFAXを利用する場合に必要になってくる導入や維持にかかる費用が不要である点は大きなメリットです。
必要な時だけ利用できる
送信が必要になった時だけ利用できるという点は、コンビニFAXの最も大きなメリットです。
据え置きのFAXのように受信FAXがないかどうかを時々確認したり、紙やインクをセットしておくといった管理の手間もありません。
外出先でも利用できる
必要な時に自宅やオフィス近くのコンビニから利用するだけでなく、仕事中に出先で急に必要になったりした場合など、コンビニさえあればいつでもどこでも利用できるという点で非常に便利です。
デメリット
移動が必要
近所にコンビニがあったとしても、特に忙しい時、急いでいるときなどは自宅やオフィスを出てFAXを送信しに行く時間も惜しいものです。
必要な時だけとはいえ、都度コンビニに行くというのは作業効率という点では非効率であるといえます。
単価が高い
おおむね1枚50円からの送信となっていますので、導入コストなどが不要であることを考えると非常に安いと感じますが、複数枚、複数件送るとなると結果的に数百円かかったりすることもあるでしょう。
めったに利用しない、たまに送っても数枚程度であるといった使い方なら問題にならない部分ですが、時々使うけれども導入費・維持費がネックでとりあえずコンビニFAXを使っているといった場合は、月間、年間のトータルコストとして見ると結構な金額になりかねません。
枚数、件数の多い送信が難しい
コンビニFAXでは1件ずつ読み込み、送信の操作が必要になります。
複数枚・複数件送ることができないわけではありませんが、非常に時間がかかることになります。
他のコンビニ利用者や店側に迷惑になるような大量送信は当然控えるべきですので、同じ内容を複数の相手先に送ったりすることがある場合、コンビニFAXは不向きといえます。
一部コンビニFAXからは送信できない番号がある
一例としてローソン、ファミリーマートのコンビニFAXでは、IP電話(050や020から始まる番号)、ナビダイヤル(0570)などいくつかの番号へは送信することができません。
コンビニFAXの利用頻度が高い方は「インターネットFAX」を使ってみては?
コンビニFAXは便利でメリットも多くありますが、一方でデメリットもあることがご理解いただけたかと思います。
そこで、コンビニFAX同様のメリットがありながら、デメリットとなる部分をカバーできる「インターネットFAX」を活用してみてはいかがでしょうか。
インターネットFAXとは
インターネットFAXとは、通常のFAXのようにFAX専用の固定電話回線を利用するのではなく、インターネット回線を利用してFAXの送受信を行うサービスです。
インターネット環境とパソコンなどのデバイスがあれば利用でき、紙原稿ではなくデータ書類でやり取りを行うことになります。
コンビニFAXと同様、導入・維持費が削減できるだけでなく、コンビニFAXにはないメリットもあるため、近年注目を集めているFAXサービスです。
コンビニFAXと比較!インターネットFAXのメリット
コンビニFAXとインターネットFAXを比較しながら、インターネットFAXにはどのようなメリットがあるのかご説明していきましょう。
費用
コンビニFAXの送信単価は50円程度からですが、インターネットFAXでは、送信単価が10円を切るようなサービスもあります。
何かとコンビニFAXを利用する頻度が高いのであれば、インターネットFAXに切り替えることで大幅なコストダウンが可能かもしれません。
利便性
インターネットFAXであれば自宅やオフィスのパソコンなどで送信手続きができるので、コンビニまで移動する時間と手間がかかるコンビニFAXと比べると格段に利便性が高いといえます。
また、コンビニFAXの場合は紙原稿を都度読み取ってから送信しますので、同じ原稿を複数の宛先に送信する場合、同じ原稿を何度も読み取る手間と時間が発生してしまいます。
その点、インターネットFAXでは紙原稿ではなくデータとして扱うため、そういった無駄な作業がありません。
また、スマートフォンなどに対応したインターネットFAXを利用すれば、外出先でもすぐにその場で使えます。
出先でコンビニを探して移動してFAXする、という必要もなくなるのです。
機能
一部コンビニでは対応していない、IP電話番号宛の送信も可能です。
インターネットFAXの普及によって、相手先のFAX番号がIP電話番号だったというケースも多くなると考えられますので、重要なポイントといえます。
他にも、インターネットFAXサービスによっては、一斉送信や編集機能などの便利な機能が使えるものもあります。
コンビニFAXの利用頻度が高い方は、インターネットFAXへ移行することによってFAX活用の幅が広がるかもしれません。
おすすめのインターネットFAXサービスとは?
それでは、現在コンビニFAXを利用している方におすすめのインターネットFAXにはどのようなサービスがあるか、例として2つご紹介しましょう。
秒速FAX 送信
「秒速FAX 送信」は、個人事業主・法人向けのビジネスサービス「Toones(ツーネス)」の提供を行っている株式会社Karigo(カリゴ)による、インターネットFAX送信サービスです。
送受信をセットで提供しているインターネットFAXサービスが主流な中、送信サービス「秒速FAX 送信」、受信サービス「秒速FAX Plus」と送受信を2つのサービスに分けて提供している点が特徴です。
送信に特化した「秒速FAX 送信」では、送信だけなら即時利用が可能になっています。
突発的にFAX送信が必要になった時に、コンビニFAXと同じようにすぐに利用することができます。
また、料金設定がコンビニFAXと同様の「完全従量課金」となっていますので、これまでと変わらない感覚で利用できるかと思います。
また、FAX送信に役立つ「同報FAX・一斉送信機能」やCSVデータによる送信履歴管理などの機能が充実していますので、コンビニFAXと比較すると大幅な工数削減となり、FAXの管理もしやすくなることが期待できるでしょう。
スマートフォン用のアプリはありませんが、スマートフォン上のブラウザやメールを活用することで外出先でも利用可能になっています。
03FAX
03FAXは、株式会社グラントンが提供するインターネットFAXサービスです。
受信料金は枚数無制限で無料、オプションサービス「使い放題500」を追加することで送信が月500枚まで1,000円(税抜)の定額で利用できますので、コンビニFAXの利用頻度が高い方でも安心して利用できる料金プランとなっています。
普段は送信のみの利用であるためコンビニFAXを利用しているという方でも、急にFAX受信の必要性に迫られることがあるかもしれません。そういったときにぜひ候補にしていただきたいサービスです。
また、専用のスマートフォンアプリが提供されており、モバイルデバイス上での使い勝手が良い点も、出先でコンビニFAXをよく使うという方にとって大きなメリットとなるでしょう。
コンビニFAXと料金を比較
これまで、コンビニFAX、インターネットFAX、それぞれのメリット・デメリットをご説明してきました。
コンビニFAXは「必要な時だけ利用できる」というメリットがありますが、「コンビニまで行く手間がかかる」「FAXを頻繁に利用する方には割高になってしまう」といったデメリットもあります。
そして、そのデメリットをカバーできるのが「インターネットFAX」ということがわかりました。
それでは「コンビニFAX」と「インターネットFAX」のそれぞれの料金はどのくらい違うのか比べてみましょう。
今回は、おすすめのインターネットFAXでご紹介した「03FAX」とコンビニFAXを比べていきたいと思います。
まず、コンビニFAXは前項でご紹介した通り、送受信料金共に「1枚50円」が必要です。
例えば、コンビニFAXを利用して<月500枚>を送信すると料金は25,000円になりますね。
一方「03FAX」を利用した場合は、送信料金は30秒につき20円かかります。
FAXを送信するのにかかる時間は、A4サイズの書類1枚につき平均約1分〜2分なので、1枚につき40円〜80円かかることになります。
<月500枚>で計算すると20,000円〜40,000円となり、「03FAX」の方がやや割高になってしまいます。
しかし、送信料金定額オプションの「使い放題500」(月額1,000円)に加入すれば、コンビニFAXよりも安くなります。
【コンビニFAXで月500枚送信した場合】
25,000円
【03FAXで月500枚送信した場合】(全て税抜き価格)
初期費用 5,000円(月額料金を年払いにすれば初期費用は割引に)
月額料金 1,280円
使い放題オプション 1,000円(500枚を超えた場合は30秒につき20円が適用される)
オプションをつけても、月額2,280円でインターネットFAXの利用ができ、月500枚までは同額で送信できます。
コンビニFAXと比べると、とてもお得に利用できることがわかりますね。
日頃から、頻繁にFAXの送信をする方は「使い放題」オプションへの加入がおすすめです。
初期費用を年払いにすれば、オプション込みで月額6,080円で利用できるので、より費用を抑えてインターネットFAXを使い始めることができます。
また、今なら「0円スタートキャンペーン」を実施中のため、最大30日間は無料で試すことができます。キャンペーン中、受信回数は無制限ですが、送信は1日1回までとなります。
自社にインターネットFAXの導入を考えている、インターネットFAXがどんなものか試しに使ってみたいという方は、この03FAXの「0円スタートキャンペーン」を有効活用してみてはいかがでしょうか。
「コンビニFAX」とインターネットFAX「03FAX」の料金を比べてみましたが、FAXの利用頻度が高い方はインターネットFAXの方がお得に利用できることがわかります。
FAXの利用頻度が少なく、コンビニFAXの利用料金がインターネットFAXにかかる費用より安くなる方はコンビニFAXのみで十分でしょう。
利便性や費用面を総合的に見て、自分の利用スタイルに合ったサービスを活用するとよいでしょう。
まとめ
「FAXは使いたいけど、自宅やオフィスに導入するのは大変」とお考えの方にとって、コンビニFAXは非常に便利なサービスですね。
ただ、それなりの利用頻度になってくると費用面や利便性など、気になる部分も出てくるかと思います。
コンビニFAXのメリットとデメリットが理解できると、FAXの利用手段としてインターネットFAXを選択することのメリットも見えてきたのではないでしょうか。
ご自身の利用スタイルやニーズにフィットするFAXサービスを選択することによって、FAXというツールを今後もより快適に活用していきましょう。