D-FAXの特徴、評判・口コミ【法人向けインターネットFAX比較】

インターネットの普及でメールのやりとりなどが増え、FAXの送信頻度は減ったが、日常的にFAXを利用している。

そんな方も多いのでは?そのような方にコスト面でもペーパーレスのゴミ削減の環境面からも、導入メリットが多くおすすめな「D-FAX(ディーファックス)」というインターネットFAXをご存知でしょうか?

今回はD-FAXのサービス内容、料金から、実際に利用されている方の評判や口コミ、またほかサービスの比較を含めて詳しくご紹介します。

 

D-FAXとは?

「D-FAX(ディーファックス)」とは、東京テレメッセージが提供するインターネットFAXのサービスです。東京テレメッセージは、防災ラジオに利用されていて、災害に強い無線電波による、デジタル同報無線などを手がけている会社です。

D-FAXでは、パソコンのメールソフトを使用してFAXの受信を行うため、FAX機器の準備は必要ありません。さらに、かかる利用にかかる費用は初期登録料のみ(※1)で、月額運用費などは発生しないという新しいサービスです。

このD-FAXは、FAX機器が不要というだけでなく、登録と同時に配布される着信通知端末(無料)を利用すれば、外出先でもFAXの受信が確認可能です。つまり、インターネット環境さえあれば、外出先でFAXの確認が可能なのです。

(※1)FAXの送信や有料オプションサービスの利用には費用が発生します。

 

D-FAXのポイントまとめ

D-FAXのポイントは、以下のような特徴があります。

特筆すべきは、受信環境の自由度の高さがあげられると思います。

モバイル環境さえあれば会社や自宅にいなくても、余剰コストをかけることなく「どこでもFAXを受信、確認できる」点は大きなメリットといえます。

使用頻度や場面によっては、人件費の削減という観点でもメリットになるかもしれません。

 

D-FAXの特徴

ここでは、D-FAXの特徴をいくつかご紹介します。

 

 D-FAXは受信専用

D-FAXでは、受信だけなら無料で利用することが可能です。

普段の連絡手段がメールなどを利用し、FAXは受信のみという方には、無料で受信できるというのとてもありがたいサービスです。

FAXを受信することが多いという方には、最適なインターネットFAXではないでしょうか。

 

FAXはメールに届くのでどんなデバイスでも利用できる

D-FAXではメールで受信するため、インターネット環境さえ整っていれば、どんなデバイスでも、どこにいても確認が可能です。

また、一度国内のサーバーに集めてからメール配信するため、受信する側が国外にいる場合でも、国内に送信するときと同じ料金でFAXを送ることができます。

 

機器導入の必要がなく、インク代等もカット

D-FAXはメールでFAXを受信するため、専用の機器導入が必要がありません。

また、インク代や資材コストがかからず、経済的でかつ環境にも配慮できます。

部署移動や移転などの際にも工事の必要がないため、徹底的にコストを削減することができます。

 

FAXのデータ形式が「TIFF-F形式」

D-FAXは「TIFF-F形式」のファイルで受信さえるようになっています。

PDFファイルで閲覧したい場合には、オプションの「PDF変換機能」を利用するか自身でPDFに変換する必要がある点は注意してください。

 

D-FAXの料金

それでは、D-FAXの利用にかかる料金をご説明していきたいと思います。

基本的に新規登録手数料のみで利用できますが、利用形態に応じてつけることができる有料オプションも用意されています。

 

料金体系

基本的には1回線毎に5,000円(税抜)の新規登録手数料のみで利用できますが、便利な有料オプションもあります。

【新規登録手数料】
・ D-FAXは基本的に新規登録手数料「5,000円(税抜)/回線」のみで利用可能
・再登録手数料(D-FAXサービス契約者が解約後、同一D-FAX番号にて再登録する際にかかかる手数料)は1,000円(税抜)/回線(※2)

(※2)2007年2月26日以前に新規登録した方は、2,000円(税抜)/回線

【有料オプションサービス】
・未利用解約防止機能(※3) 1,000円(税抜)/年間
・ファイル閲覧機能(※4) 1,000円(税抜)/年間(※5) 
・PDF変換機能(※6) 1,000円(税抜)/年間

(※3)3ヶ月間D-FAXサービスの利用がない場合の自動解約の防止
(※4)7日前までの送信ファイルを確認することが可能
(※5)2007年2月26日以前に新規登録した方は2,000円(税抜)/回線
(※6)送信ファイルをPDFファイルに変換する機能

 

D-FAXの評判・口コミ

それでは、実際にD-FAXを使っている方の評判を見てみましょう。

まずは、高い評判の口コミをご紹介します。

「しばらくD-FAXを使っていました。とても手軽に使えるし、FAXを送信してすることがなければ一番安いと思う。ただし機能面はほとんど付いていないのでしっかりとFAXを管理したい人には向いていない」(27歳・男性)

「社内で展開しているサービスの取引先からのお客様に年配の方が多く、FAXで注文を受けることが多かったので利用を開始しました。D-FAXを使い始めてから、業務を効率化できました。 FAX用紙やインク代がかからないのは助かります。私のように、FAXは送信はしないけれど、お客様から受信する必要があるという方にはぴったりのサービスだと思います。」(35歳・男性)

小さな会社で総務のような部署にいます。会社に届くFAXって、必ずしも業務に必要なものばかりではないんですよね。特にダイレクトメールが多く、FAX用紙ばかりが無駄になっている印象がありました。たまに必要な内容のFAXもゴミ箱行きにしてしまって、後から探したこともあります…。D-FAXを使ってからは、そういうわずらわしさがなくなったことが大きいです。これを機に、いろんなシステムを導入したいと考えています!」(33歳・女性)

 

新規登録手数料のみで利用できる、業務効率が改善したなどの口コミが多く確認できますね。しかし、低評価の口コミもありました。

D-FAXの導入後は、自宅のFAX用紙の減りが格段に少なくなったのはメリットです。
ただ、結局送信はFAX機器で行うため、出先から送ることができないのは、ちょっと面倒かなと感じるときもあります。そういうサービスがあれば乗り換えるんですけど。送りたい内容はだいたいPCで作成しているので、パソコンから直接送信出来るようにして欲しいですね。」(31歳・女性)

「D-FAXを使い始めてから、外出先からもFAXの内容が確認できるようになりました!これはかなり便利だったのですが、着信専用端末の利用範囲がかなり狭いかなと。地下やトンネルがあると確認できなくなるので、不便に感じることが多いです。エリア内は良いのですが…。なんとかして欲しいです。」(53歳・男性)

D-FAXでは、送信時に不便さを感じるユーザーが多いようですね。送信はできないという点と、着信専用端末については利用出来る範囲を確認することも大切になりそうです。

 

D-FAXがおすすめな企業とは?

ここまでご紹介したD-FAXの魅力を踏まえ、では実際にどのような企業におすすめなのでしょうか。いくつか具体的な導入事例をご紹介します。

【製造業の場合】
本社から、全国各地の支社(工場)へFAXを送ることも多いかと思いますが、D-FACでは一斉送信できるのでコストの削減につながります。また、受信側もパソコンで受け取るので、大量のFAX用紙を必要としないペーパーレス環境をつくることが可能になります。紙やインク代の削減のみならず、機械のメンテナンスや紙の交換の作業時間の削減にもなります。

・本社から支店・営業所へのFAX通信費の大幅削減
・用紙やインクなどの経費の大幅削減
・FAXの送信だけで書面の電子化が可能
・グループアドレスによる情報共有や転送が自由自在

【小売業の場合】
各支店から本店は送られてくる業務報告書をデータとして管理できるので、業務効率もアップできます。情報交換がスムーズになり、タイムラグが解消されます。

・手書きの発注書もFAX受信と同時に電子化が可能
・書面電子化用の機器を購入する必要がない
・ペーパーレス環境の実現が可能

【不動産業の場合】
不動産会社では日常的に物件情報や図面のやりとりをFAXで行なっていますが、膨大な物件情報をパソコンで一元管理することも可能です。

・物件情報(公図、平面図)のやりとりにかかる膨大な通信コストを大幅に削減
・情報交換が簡単になるので、物件購入希望者が見つけやすくなる(販売効率アップ)
・書面電子化用の機器を購入する必要がない
・ペーパーレス環境の実現が可能

 

D-FAXとあわせて検討したいインターネットFAXサービス

それでは、D-FAXはほかのインターネットFAXサービスと比較してみるとどうなのでしょうか。

受信のみではなく、送信の機能も必要という方にも安心なサービスもご紹介していきます。

 

 03FAX

03FAXとは、2019年6月にサービスを開始した最新のインターネットFAXで、株式会社グラントンが提供してしているサービスです。

03FAXの大きな特徴は、パソコンやiPadのようなタブレットPCがなくてもスマホだけでFAXの送受信が完結するインターネットFAXのサービスです。

03FAXの料金体系の大きな特徴としては、受信については月間何枚でも無制限で利用できるプランがあるということです。

 

ネットFAXは受信ができればOKで、送信を全く必要としない使い方であれば、月額基本料金(980円)のみで利用することが可能です。

この03FAXは、受信のみの利用であればD-FAXのような料金体系で利用できるインターネットFAXはありますが、送信とあわせて考えると枚数によっては03FAXが断トツで安くなると考えられます。

03FAXでは、通信時間30秒ごとに20円課金されるという仕組みになっているため、A4サイズのFAXを1枚送信する場合、最低でも40円のコストがかかることが予想されます。「A4のFAX送信1枚につき40円のコスト」というと、とても高く感じる方もいるでしょう。

そんな方のために、03FAXには送信定額オプションの「使い放題500」というプランがあります。こちらのプランは、月額980円の基本料金に1,000円を追加するだけで、毎月500枚まで送信できるというサービスです。まとまった枚数を送信する方には、こちらのプランを利用するとお得でしょう。

 

  jFAX

「jFAX」は、j2 Global Japanが運営しているインターネットFAXで、月額990円で利用できるインターネットFAXのサービスです。

この月額料金の中に、1ヶ月あたり100枚の受信と50枚の送信の料金が含まれた内容になっています。

この記事では、D-FAXの受信のみに特化したサービス、03FAXの月に500枚までの送信が定額で行えるサービスをご紹介しました。jFAXでは送信50枚と受信100枚の両方が月額料金に含まれているため、送信する数が多くはないが必要という方には、jFAXも候補のひとつになるかと思います。

 

まとめ

いかがでしたか?インターネットFAXの中でも特にコストを抑えて導入可能な、受信専用FAXのD-FAXをご紹介しました。

特に、新規登録手数料の5,000円のみでFAXを受信できるというD-FAXのサービスは、大変利点も多いのではないかと思います。

ご紹介した、不動産業の方や製造業で支店や工場などへ日常的にFAXを受信することが多い企業には、D-FAXの導入メリットが大変大きいと考えられます。

コスト削減、環境配慮、電子化による業務効率改善というメリットの多いインターネットFAXという選択肢。利用のニーズにあわせて選べるのも魅力的ですね。

インターネットFAXの導入を検討しているという方は、ぜひ今回ご紹介した内容を参考にしてみてください。